2008 Fiscal Year Annual Research Report
WPANを用いた知的環境認識型ワイヤレスセルラネットワーク
Project/Area Number |
19500053
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉浦 彰彦 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (40235867)
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Keywords | ワイヤレス / ネットワーク / WPAN / 環境認識 / インテリジェント |
Research Abstract |
本研究では、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を利用して様々な情報を収集し、各端末が行う簡単な処理(通信)により環境認識を行う知的環境認識型ワイヤレスセルラネットワークについて研究している。ワイヤレスセルラネットワークは、細胞(セルラ)が生命という大規模なシステムを構築するように、多数の簡易な処理しか行えない端末が寄り集まり通信することで、一つの端末では行えないような高度な処理を行うネットワークである。 本年度の研究では、知的環境認識の新たな研究課題として計算機シミュレーション実験を行ってきた「渋滞距離推定方式」への適用について、実動実験による評価を試みた。提案方式では、車に搭載されたWPAN端末同士が相互に情報交換することで、各端末が渋滞の距離を自動に推定する。WPAN(ZigBee)端末を十数台用いた実機実験の結果、ch数とパケット交換回数という個々の端末間の単純な情報交換を利用して、環境認識型ワイヤレスセルラネットワークを実現できることが確認された。さらに、本手法に周波数分割多重の原理を応用したハンドシェイク通信を適用することで、推定距離精度の向上が確認された。また同時に提案方式では、周波数分割多重を適用することでパケットロスを低減でき、渋滞距離推定の(通信)時間短縮を実現している。 さらに、新しい知的環境認識型ワイヤレスセルラネットワークの実用化を目指し、バレーボール競技の試合記録システムへの応用についても検討した。
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Research Products
(11 results)