2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500054
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
廣津 登志夫 Toyohashi University of Technology, 工学部, 准教授 (10378268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 健介 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (90435503)
菅原 俊治 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70396133)
栗原 聡 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (30397658)
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Keywords | 仮想ネットワーク / VLAN / トラフィック制御 / 802.1Q |
Research Abstract |
仮想LAN(VLAN)やオーバレイネットワークのような仮想化ネットワーク技術はネットワーク設計、構成の点では自由度の向上をもたらす。その一方で,物理的なネットワークと論理的なネットワークのトポロジに乖離が生じ,データリンク層は物理的なトポロジに近いというそれまでのネットワークの前提が崩れる。そこで,仮想化ネットワークのための新たな通信制御技術を確立することが車要になってくる。H19年度は通信制御技術の基礎データとなる,実際の仮想化ネットワークを観測したトラフィックデータ(送受信カウント,パケットキャプチャ)の取得を行った。さらに,1ヶ月から数ヶ月に一度程度の通信最適化設定を行うことを想定し,通信の中継点の静的配置技術に関する研究を進めた。 効率の良い通信を実現するには,仮想化されたレベルでの通信量の分布情報が重要である。しかし,これは実際のネットワーク機器で一般的に取得することは容易ではない。そこで,SNMP(Simle Network Management Protocol)という汎用の情報取得インタフェースから得られた情報から,ネットワーク全体のトラフィック分布を推定する技術を開発した。実際に観測したネットワークトラフィックを分析・モデル化すると,機器の末端レベルでの通信には偏りが多いことが判明し,この特性を用いると高い精度で仮想化ネットワークが重畳されたリンクでの涌信分布を推定できることがわかった。
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