2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500061
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
稲井 寛 Okayama Prefectural University, 情報工学部, 教授 (30203194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 秀昭 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (30264906)
荒井 剛 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (40382361)
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Keywords | Web / Webサーバ / コネクション受付制御 / ブラウザ / keep-alive |
Research Abstract |
今年度は、主として、Webサーバにおける処理の効率化に関する研究を行った。 まず、応答時間の低減を実現しつつ、可能な限り多くの新規ユーザを受け付けるために、Webサーバにおけるコネクション受付制御方式について検討した。ブラウザはファイルのダウンロード時間を短縮するため、サーバとの間に複数のコネクションを確立し、並列ダウンロードを行っている。一方、サーバは過負荷防止のため、受付コネクション数に上限を設定している。したがって、1ユーザからの複数コネクションを全て受け付けてしまうと、同時接続可能なユーザ数は減少し、新規ユーザの接続が棄却される確率(棄却率)が大きくなる。そこで、ユーザ数が少ないときは各ユーザからの複数コネクションを受け付け、ユーザ数が多くなると以降の新規ユーザについてはコネクションを1本ずつに制限する受付制御方式を提案し、その有効性をシミュレーションにより、定量的に明らかにした。 次に、Webサーバの制御パラメータであるkeep-alive時間(データ伝送終了後もコネクションを持続させる時間)について検討した。シミュレーションによる検討の結果、keep-alive時間の適切な値の範囲にはある程度(数秒程度)の余裕があることを確認した。来年度以降、更に検討を加え、適切な値を自動的に設定する手法を提案したいと考えている。
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Research Products
(5 results)