2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500061
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
稲井 寛 Okayama Prefectural University, 情報工学部, 教授 (30203194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 秀昭 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (30264906)
荒井 剛 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (40382361)
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Keywords | Web / Webサーバ / サーバ負荷推定 / ブラウザ / keep-alive |
Research Abstract |
今年度は、Webサーバにおける処理の効率化の実現に関する研究を行った。まず、Webサーバクラスタにおいて理想的なリクエストの振分けを実現する方式について検討した。到着したリクエストを負荷が最小となっているサーバに振分けることにより、理想的な振分けが可能となるが、これを実現するためにはサーバの負荷を正確に見積もる必要がある。従来の方式では、各サーバから定期的に負荷情報を収集する手法や、接続コネクション数や転送されたパケット数から各サーバ負荷を推定する手法が研究されてきた。しかし、前者の手法では負荷情報に時間的遅れが生じること、また、後者の手法では推定値の誤差が大きくなることが問題となっていた。これに対して、本研究では、サーバの処理時間がファイルサイズに比例することを利用して、リクエストされたファイルの大きさと当該リクエストを割振った時刻から各サーバの負荷を比較的正確に推定する手法を提案し、その有効性を明らかにした。 次に、効率的なダウンロードを実現する持続型接続の影響で、実際には処理が終了しているが接続されたままになっているコネクションをクライアント側から切断することによって、稼動していないコネクションがサーバ資源を浪費することを防止する方式を提案した。従来は、サーバ側からコネクションが切断されていたため、無駄なコネクションの発生を防止することができなかったが、提案方式によりこの問題に対する一つの解決策が示された。
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Research Products
(5 results)