2007 Fiscal Year Annual Research Report
高度融合の移動体無線網における多重アクセス方式と異種トラヒックの解析に関する研究
Project/Area Number |
19500070
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
岳 五一 Konan University, 理工学部, 教授 (50234175)
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Keywords | 異種トラピック解析 / 性能解析と評価 / 多重ランダムアクセス方式 / 電力配分の最適化 / アドホック無線通信 / チャネル割当法 / システムの最適化 / 無線マルチホップ |
Research Abstract |
本年度は2年計画の高度融合の移動体無線網における多重アクセス方式と異種トラヒックの解析に関する研究の初年度である。今年度は諸研究課題の中に特に下記の課題について研究を行い、成果が得られた。 (1)異種トラヒックによるランダムアクセス方式の開発と評価:次世代超高能率無線移動体通信ネットワークにおける異種トラヒックに適用できる回線交換処理方式とデータ通信に適用できるランダムアクセス方式を融合した有効な無線周波数割当て方式やパケット多重転送技術とルーティングプロトコルを提案して、システムの評価を行い、提案する方法の有効性を数値的に示した。(2)マルチメディア無線周波数割当て方式の開発と評価:無線アドホックネットワークにおいて、マルチメディアトラヒックを扱う無線周波数割当て方式の一つであるCSMAを有効に利用できるアクセス制御方式や分散型チャネル割り当て手法を提案し、周波数利用効率の改善、システムの処理の高速化と転送の大容量を図り、システムの最適化を図った。(3)周波数帯域配分の性能制御の最適化:無線マルチメディア通信ネッ-トワークにおける周波数帯域配分に対する最適化確率モデルを提案し、周波数帯域配分に関する性能制御、ネットワーク利得不足によるリスクを総合的に考え、オフライントラヒックエンジニアリングの最適化を図った。(4)移動性を考慮した無線マルチホップシステムの特性の解明と自律分散制御方式の提案と解析:マルチホップ次世代の高速・広帯域マルチメディア移動体無線通信ネットワークの構築に欠かせない移動端末同士や移動端末が中継ノードとなるマルチホップによる他ホップへの出力の特性を解明するとともに、コンピュータシミュレーション手法と解析手法を活用するマルチホップネットワークシステムの数値解析手法を提案した。(5)最適パワー制御方式の提案と検証:最適化手法を応用して、無線通信環境における受信機側の電力配分問題に対する最適パワー制御の数値計算の方式を提案し、方法の有効性を数値計算により検証した。
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Research Products
(40 results)