Research Abstract |
「e-Japan重点計画」にある施策の1つ,「世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成」の課題として,「2005年までに超高速インターネット衛星WINDSを打ち上げて実証実験を行い,2010年を目途に実用化する」とある.超高速インターネット衛星WINDSは,オンボードATM交換機を搭載した再生中継型衛星であり,多地点間をメッシュ型トポロジで接続したネットワーク上での高度な利用が期待されている.H19年度に超高速インターネット衛星「きずな(WINDS (Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satellite))」は成功裏にうちあげられ,初期テストを経て,今年度6月から,通信テストを行い,8月までに,タイのアジア工科大学に参照局を作成し,通信テストを繰り返してきた.11月には,筑波大学にアンテナを持ち込み,衛星「きずな」との折り返しテストを行い,実際にモバイル通信できる,マルチキャスト環境で,遠隔操作テストを行った.さらに,2月,3月と,コラボ型ケットワークの実際の環境を構築し,タイ,マレーシア,日本の問で,遠隔教育テストを行った. (1)衛星を用いた多地点間高速ネットワークシステムの構築:実際にコラボ型ネットワークの作成を行い,テストを行った.(2)高度モバイル実証実験:モバイルアンテナを筑波大学に持ち込み,折り返しテスト,遠隔操作テストをおこなった.(3)ウェラブル・モニタリング、力触感デバイスを使った遠隔教育利用への応用:モバイル環境で力触感デバイスを持ち込み接続テストを行った.
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