2007 Fiscal Year Annual Research Report
重粒子線癌治療の原子分子レベルでの制御のためのデータベース化
Project/Area Number |
19500077
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
鈴木 令子 Hitotsubashi University, 総合情報処理センター, 助手 (70187780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
季村 峯生 九州大学, 理学研究院, 教授 (00281733)
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Keywords | 電子移行過程 / 重粒子イオン / 生体分子 / 分子解離 / 炭化水素分子 |
Research Abstract |
(H+CO)^+系の断熱ポテンシャルおよびカップリングを分子の配向を変化させた場合について量子化学計算で精密に決定し、このデータを使い散乱過程の研究を行った。陽子衝突による標的分子からの電荷移行について散乱断面積を量子力学的緊密波法により計算し、分子の配向を変化させ、振動状態を含む電荷移行断面積などについての考察も行った。量子力学的緊密波法による計算は(H+CH_4)^+、(H+C_2H_2)^+、(H+C_2H_4)^+および(H+C_2H_6)^+について既に行っており、(H+CO)^+においても、これらの研究を発展させて行った。この系はCOとCO^+の振動状態があり、電荷移行の方向角度依存性など色々な応用分野で重要であり、今までの簡単なイオン-原子や2原子分子に比較して多大の計算量が必要となった。また(C^<4+>+He)系の断熱ポテンシャルおよびカップリングを量子化学計算で精密に決定し、このデータを使い散乱過程の研究を行い、20年度に計画している(C^<5+>+H)、(C^<4+>+H_2)系の準備とした。 実験値の一部存在する過程やエネルギー領域については補間する作業を実施し、理論値との詳細な比較検討を行っている。この実験理論合同の比較検討作業から最も信頼できると思われるそれぞれの過程についての反応確率の値を決定し、総合的反応確率データを集積している。さらに、これらデータのデータベース化とそのライブラリー化を構築中である。同様の作業を医療関連分野のみでなく、出来るだけ汎用性の高いデータベースにするために材料関連や環境問題へ拡張すべきデータベースを構築する準備を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Experimental and theoretical study of double-electron capture in collisions of slow C^<4+> (1s^2 1S)with He(1s^2 1S)2007
Author(s)
M. Hoshino, L. Pichl, Y. Kanai, Y. Nakai, M. Kitajima, M. Kimura, Y. Li, H. -P. Liebermann, R. J. Buenker, H. Tanaka, and Y. Yamazakil
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Journal Title
Phys. Rev. A 75
Pages: 012716(1-6)
Peer Reviewed