2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500078
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
田村 直良 Yokohama National University, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 敏行 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30234991)
島田 広 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (70216068)
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Keywords | 点字楽譜 / XML / MusicXML / データベース / 福祉工学 / 五線譜 / 視覚障害 / 介助工学 |
Research Abstract |
この年度では、次の進展があった。(1)、(2)については、学会等で5件の研究発表がある。 (1)すでにMusicXMLによる五線譜を点字楽譜へ自動変換する実験システムを運用、Web上で公開しているが、電子楽譜集(「スコアメーカのページ」)とのリンク機能を追加し、先方との協議の下、同ページのミラーサイトという利用形式で、同ページに収容されている約4000曲の電子楽譜を、点字楽譜に自動翻訳して提供できるシステムを構築した。一日数十件のアクセスがあり、利用者に定常的に楽譜を提供できている。 (2)上述の点字楽譜へのアクセスとは別に、点字楽譜とMusicXMLの五線譜を収容できる楽譜データベースのプロトタイプシステムが構築された。MusicXMLによる五線譜へのアクセスは、楽譜の著作権に配慮し制限する必要があるが、五線譜を検索者から隔離して自動点訳結果のみを返送するメカニズムが考案、実現されている。今後(1)のWebページと統合し、検索などのデータベース機能を提供できるように拡張する予定である。 (3)点字楽譜教育や、ボランティアのための点訳支援点字楽譜ビューアが作成された(今後試験的な利用実験の後、学会等で発表予定)。このビューアでは、点字楽譜中のシンボルにフィルタをかけ、機能ごとに色分けしたり、一部の情報のみを表示したりする機能がある。点訳ボランティアの作業の効率化や、点字プリンタを駆動して点字楽譜教育における教材作成への利用を考えている。 当初予定のBNML(点字楽譜XML)の仕様策定、その後の展開については、十分進まなかったが、(1)の自動変換システムの内部形式が音楽的意味をベースとしたXML形式、(3)のビューアの内部形式が点字楽譜の文字列の統語構造をベースにしたXML形式であり、双方調整によりBNMLの仕様を確定していく予定である。
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Research Products
(6 results)