2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500078
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
田村 直良 Yokohama National University, 大学院・環境情報研究科(研究院), 教授 (20179906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 敏行 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30234991)
島田 広 国立大学法人横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (70216068)
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Keywords | 点字楽譜 / XML / MusicXML / データベース / 福祉工学 / 五線譜 / 視覚障害 / 介助工学 |
Research Abstract |
この年度では、次の進展があった。 (1)点字楽譜データベース構築のために、著作権を考慮したプロトタイプ・システムを構築した(次頁i-CREATe2008)。さらに、データのスキーマにFRBRモデルを応用し、点字楽譜データベース・システムを構築した(21年5月公開予定)。このデータベースには、電子楽譜集「スコアメーカのページ」との協議の下、同ページに収容されている約4000曲の電子楽譜をデータベースに収容し、点字楽譜に変換して利用者に配信するシステムへと展開予定である。 (2)商用の楽譜記述様式の楽譜や、MusicXMLによる五線譜を点字楽譜へ自動変換する実験システムを運用、Web上で公開している(次頁IWAIT2008、BACH)。国内外各所から利用されている。 (3)前年度作成された点字楽譜ビューアに点字プリンタを接続し、点字楽譜教育支援環境として整備中である。BACHでのディスカッション時に公開し、一応の評価を得た(デモンストレーションのみ)。この支援環境では、点字楽譜中のシンボルにフィルタをかけ、機能ごとに色分けしたり、一部の情報のみを表示したりする機能がある。導入が難しい点字楽譜の初期教育やその後の教育、教師への教育用などの応用に絞り、教育現場などで利用が見込まれる。 当初予定のBNML(点字楽譜XML)の仕様策定については、十分進まなかったが、BACHへの参加によりイタリアのチームが同様のものを公開予定であることがわかった。利用可能であれは、これを代用する方向で検討している。
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