2009 Fiscal Year Annual Research Report
大規模ネットワーク内情報源の効率的なモニタリングに関する研究
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19500081
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
菅原 真司 Nagoya Institute of Technology, 大学院・工学研究科, 准教授 (90313410)
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Keywords | 情報探索 / モニタリング / 大規模ネットワーク / ユーザ効用 / WWW |
Research Abstract |
本研究では,インターネットのような大規模ネットワーク内に蓄積された多数の情報源から,ユーザにとって重要な情報をその鮮度を保持しつつ入手し続けるための,効率的な情報源監視手法を確立することを目的としている. 今年度は昨年度までの研究を継承し,特に複数の情報源が提示している情報に重複があり,各情報源の情報更新頻度(すなわち提供情報の鮮度),情報源の信頼度が互いに異なる場合に効率的な情報源監視スケジュールを実現するアルゴリズムを求めることに注力した.現実のネットワーク上に存在する情報源を対象にした場合に,この仮定は現実的であり,検討する価値は高いと考えられる.また,提案アルゴリズムついては,計算機シミュレーションによりその有効性を確認した.さらに,シミュレーションベースのみならず,現実のインターネット上に存在する情報源である多数のWWWサーバに対して特定の情報取得および継続的な更新情報の取得を行うことができる情報源監視システムのプロトタイプを設計・製作し,上記の提案アルゴリズムを実装した場合の効果について,実データを用いて検証し,その有効性を確認した. 研究成果については,下記に示す研究会,総合大会などで発表を行っている.さらに2編の論文を電子情報通信学会に投稿中であり,これらに加えて2編の論文を同学会,および日本データベース学会に間もなく投稿する予定である.今回の研究助成の期間は終了しているが,他に数編の論文発表の計画も進行中である.
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