2007 Fiscal Year Annual Research Report
フルCG悪天候ドライブシミュレータ実現のためのプロトタイプ開発
Project/Area Number |
19500084
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
多田村 克己 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (30236533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 和文 応島大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30185946)
水上 嘉樹 山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60322252)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / シミュレーション / バーチャルリアリティ / レンダリング |
Research Abstract |
フロントガラス上での水滴の挙動を、できるだけ現実感を保持しながら高速に表現する手法を開発した。従来の手法に比べて、水滴の運動の自由度を上げ、ガラス面上を移動する際に生じる残留水滴、水滴の尾、及び複数の水滴の融合を簡易なモデルで表現可能にした。得られた成果を、画像電子学会年次大会で発表した。 夜間の場合、フロントガラス上の水滴に映り込んだ車のヘッドライトの影響が非常に大きいと考えられる。そこで、従来の画像と既開発の広ダイナミックレンジ画像を映りこみ用背景画像に用いて、具体的にどの程度画質に影響が及ぶのかを条件を変えて実験した。得られた研究成果を、画像電子学会年次大会で発表した。 降雪表現の研究に着手した。降雪軌跡は、その場の風の状況に大きく影響される。このため、3次元空間において非定常の風を速度場として表現するシミュレーションプログラムを作成し、それを利用してらせん状の軌跡を描きながら落下する雪片を高速描画する手法を開発した。得られた成果を、画像電子学会第237回研究会で発表した。 悪天候表現に関してこれまでに得られた研究成果のうち、風や天空の遮蔽状況などの局所性を考慮して現実感の高い降雨軌跡を効率よく表現する手法に関する内容を論文にまとめて、GRAPP2008(査読付き)において発表した。
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