2009 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用したプラグイン型CAEシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
19500085
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
塩谷 隆二 Toyo University, 総合情報学部, 教授 (70282689)
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Keywords | シミュレーション工学 / 計算機システム / 超高速情報処理 / webコンピューティング / 並列計算 |
Research Abstract |
インターネットを利用したプラグイン型CAEシステム構築において,CAEソルバー部の機能として,三次元き裂進展解析を組込む準備を進めた.三次き裂進展シミュレーションは,その対象が複雑構造機器の数億から数十億自由度モデルの大規模問題となるため,これまで超並列計算磯である,地球シミュレータ上での開発を進めてきたが,本研究で開発を進めているネットワーク型CAEシステム上で運用することにより,き裂入りメッシュ作成部分など,ローカル計算機上で実行する部分と,大規模解析となる応力解析など,リモート計算機サーバ上で実行する部分を融合させ,実用的大規模構造材料・機器に直接き裂の存在を想定した直接破壊シミュレーションの実現を目指した.具体的には,三次元複雑構造物中の混合モード疲労き裂問題の完全自動解析および三次元複雑構造物中のき裂に対する三次元非線形(弾塑性)破壊力学解析を可能とすべく,き裂付き大規模モデル作成技術の自動化と線形・非線形破壊力学パラメータ評価プログラムの開発を行い,解析ソルバーとの統合化を行った.なお,き裂付モデルでは,メッシュのサイズ比がき裂なしモデルと比べて圧倒的に大きくなり,反復ソルバーの収束性悪化の要因になると予想されるので,前処理法のより一層の性能向上も検討した.解析事例としては,低炭素社会構築のカギを握る小型高圧水素貯蔵タンクや.安全・安心社会の基盤である経年化した社会的インフラストラクチャーである,原子炉圧力容器を用いた.
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Research Products
(10 results)