2010 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用したプラグイン型CAEシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
19500085
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
塩谷 隆二 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (70282689)
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Keywords | シミュレーション工学 / 計算機システム / 超高速情報処理 / webコンピューティング / 並列計算 |
Research Abstract |
インターネットを利用したプラグイン型CAEシステム構築において,CAEソルバー部の機能として,実用大規模構造材料・機器の直接破壊シミュレータを開発し,低炭素社会構築のカギを握る小型高圧水素貯蔵タンクの超精密破壊解析や,安全・安心社会の基盤である経年化した社会的インフラストラクチャーの超精密破壊解析を通して本技術の確立を目指すことにより,21世紀の持続可能社会の構築へ寄与することを目指した.具体的には,四面体有限要素用三次元J積分プログラムについて,領域積分法に基づく四面体有限要素のためのプログラム実装を行い,自動生成されたき裂解析モデルでVCCM(仮想き裂閉口積分法)の結果と比較して同等であることを確認した.また,積分領域の大きさなどに対して,J積分計算の精度保障のための条件について検討した.大規模解析用メッシュモデルについては,これまでにない規模として2.4億自由度,5.2億自由度モデルの作成を行った.き裂付モデルでは,メッシュのサイズ比がき裂なしモデルと比べて圧倒的に大きくなり,反復ソルバーの収束性悪化の要因になると予想されるので,前処理法のより一層の性能向上も検討した.解析事例としては,低炭素社会構築のカギを握る小型高圧水素貯蔵タンクや,安全・安心社会の基盤である経年化した社会的インフラストラクチャーである,原子炉圧力容器を用いた.
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Research Products
(12 results)