2008 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナル概念辞書と適合・不適合ウェブページの組入による概念的検索エンジンの実現
Project/Area Number |
19500086
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
伊藤 哲郎 Oita University, 工学部, 教授 (30029558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 誠 大分大学, 工学部, 准教授 (00253774)
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Keywords | 概念的情報検索 / 概念辞書 / 聞き込み機構 / 適合可能性示唆機構 / 関連性フィードバック / ファセット表 / 検索エンジン / プラグイン |
Research Abstract |
平成20年度の3つの研究実施計画それぞれについての成果を記す。 [パーソナル概念辞書の編集にっいて]汎用の概念辞書をパーソナル概念辞書として利用するのではなく,汎用概念辞書のパーソナルな使い方を支援する仕組みを定式化することで,優れた概念的検索エンジンの実現に繋げた。具体的には,質問キーワードの概念的扱いに際し,質問に対する検索結果のウェブページ中に現れるキーワードの集まりを,概念辞書を通じてファセット表の形で整理しユーザに提示する。ユーザには,ファセット表から適切なキーワードを一つ選び出し最初の質問キーワードに追加して絞り込み検索を行なってもらう(この過程を支援する機構を,聞き込み機構と呼ぶ)。そして,聞き込み時の適合判断を初期の質問に対する検索結果の適合可能性示唆に反映させることで,全体として効率化を図る。適合可能性示唆機構と聞き込み機構を組み込んだ検索エンジンを使って人物情報の検索を試み,その有効性を確かめた。 [ウェブページからのキーワード抽出の高速化について]適合可能性示唆機構と聞き込み機構を効率的に働かせるには,質問に対する検索結果のウェブページ中のキーワード抽出が高速で行える必要がある。これには,検索結果のウェブページの要約(スニペット)から抽出するようにして解決を図った。妥当性は,上記の人物情報の検索実験で確かめた。 [プラグインプログラムの開発と概念的検索エンジンの公開]上記両機構を商用の検索エンジン組み込み,同時にユーザインタフェース設計を行なった。現在,βバージョンであるが,gooで利用できる。今後,goo以外の検索エンジンに組み込めるよう開発を進める。
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Research Products
(5 results)