2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元地質情報発信のためのWeb-GISによる3次元地質モデリングシステムの開発
Project/Area Number |
19500090
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
升本 眞二 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (40173760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩野 清治 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40047387)
VENKATESH Raghavan 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (30291602)
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Keywords | 地理情報システム / Web-GIS / 地質モデル / 3次元可視化 / データベース |
Research Abstract |
地質モデル構築のための基礎データ入力・表示・モデリング・可視化・発信までの全てをWeb-GIS上で行える3次元地質モデリングシステムのプロトタイプの完成度を高めた.本年度の研究の主な成果は次の通りである. 1. 基本システムの改良・再構築:システムのバージョンアップと一部を改良して再構築した.なお,試験的に構築した大阪地域のWeb-GISの基本情報に高精度地形情報や土地利用情報なども追加した。 2. モジュール群の開発:論理処理モジュールは,整理・分類と論理モデル構築の2つのモジュールに分割した.これは数学モデルの構築結果に基づいて,岩相を対比した結果を整理し,データ相互の論理的な整合性・無矛盾性を確認するための理論が確立できたことによる.地質断面図の入力機能をデータ入力モジュールへ追加する予定であったが,地質断面図には論理的なモデルがすでに表されていることもあり,データとして扱うことは不適切であるという結論を得た.任意の2地点の地質断面図を作成する機能を可視化モジュールに加えるための,基本的なアルゴリズムが構築できた.その他の各モジュール(岩相対比,データベース管理,地質境界面推定,地質関数,および標準化)は実証実験の結果をもとに機能を追加し完成度を高めた. 3. 数学モデルの構築:2分木による論理モデルの表現法をほぼ完成させた.また,地層の接触面の性質を論理モデルに反映することが可能になったのは重要な成果である. 研究全体の検討の結果,本システムをより実用的なものにするためには,データやモデルを分散して開発でき,かつ,相互に共有・活用し,それらを連結するための基本的な理論や基本要素の確立とそのためのシステムの構築が不可欠であることがわかり,本研究の今後の展開方向が定まった.
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Research Products
(16 results)