Research Abstract |
本研究では,コンテンツ創造支援を目的として,テキスト情報とアニメーションデータを関連づけたアニメーションデータベースを構築した.デジタルコンテンツ制作は,大変時間や手間・費用のかかるもので一般ユーザには身近なものではないが,本研究では文章をパソコンに打つような気軽さで,一般のユーザが簡単に動きのあるアニメーションを作成するための基盤としてのアニメーションデータベースの構築を行った. 本研究は,コンピュータにテキスト情報とビジュアル情報間のリンクの情報を与えるものであり,開発されたデータベースを利用することにより,「言葉を中心とした情報」と「映像表現の情報」,および,さらには「実世界情報」を言葉の意味を介してユーザが行き来することができる点に意義がある.それにより,テキストからアニメーションなどの映像コンテンツの作成,及び,その逆の処理として,および映像コンテンツからテキストの作成,そして,実世界でも取得できるモーションデータを利用することにより,現実世界とデジタルコンテンツ世界間を結ぶことができ,今までの研究では達成されなかった新しい情報利用の未来を検討した. 19年度は,テキスト情報(動作主体・動作・背景など)とアニメーションデータ(モデル・モーション・テクスチャ)の対応付けの定義を行い,データベースを開発した.また,本データベースをCGM(消費者生成メディア)としてユーザ間データを共有・利活用するしくみをWeb上に公開した. 20年度は,公開したシステムのインタフェースに改良を加え,さらに使いやすいものにした.実証実験として,複数の子どものワークショップを開催して,多くの子どもに利用してもらうことでデータを集めた.実証実験の結果を国内・国際会議などで発表を行った.
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