2009 Fiscal Year Annual Research Report
視覚的注意の心的負荷に基づくユーザビリティ評価方法の確立と評価システムの構築
Project/Area Number |
19500106
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
今宮 淳美 University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (40006276)
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Keywords | 視覚的注意 / 興味 / 生理データ / マルチモーダルインタフェース / 注意レベル / ユーザエクスペリエンス / ユーザビリティ |
Research Abstract |
研究目的: 視線データと生理データの統合による「視覚的注意」のモデル化と注意に基づくユーザビリティ評価方法を提案する. 1.ユーザの注意に適応およびガイドするインタラクションシステムの設計と評価の基盤となる生理データ間の関係を解明 2.客観的尺度の有効性(誤り率による正確度,一定時間における完成量),効率(仕事完了時間など),および主観的(感性的)尺度の満足度(不快,好感度,負荷の認容度)とメンタルと身体的負荷との関係を解明し新たな評価尺度を定義する. 3.複数の生体情報を並行取得・分析して生理的・心理的な指標を定量的に評価するシステムの構築. 実績: 1.視覚的注意支援システム (1)ユーザの両手の指に位置・圧力センサを装着することで,両手の位置と圧力を利用した両手操作GUIを開発した. (2)マルチディスプレイ環境において,タブレットの回転による向き情報を使ってディスプレイを指定し,そのディスプレイの範囲をペンで操作するポインティングシステムを提案した. 2.マルチモーダル注意分析 (1)コンピュータを使って作業しているユーザに香りを呈示すると,そのユーザの生体情報がどのように変化するのかについて,2つの実験を通して検証した. (2)視線情報と脳血流データに基づいた注意箇所検出手法を提案のための注意と脳血流データおよび視線情報の関連性について2つの実験を行った. (3)風を使っての視覚障害者への歩行を支援するシステムを設計するための基礎実験として,風の強弱に対する視覚障害者と晴眼者の識別の違いについて実験した.
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