2010 Fiscal Year Annual Research Report
視覚的注意の心的負荷に基づくユーザビリティ評価方法の確立と評価システムの構築
Project/Area Number |
19500106
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
今宮 淳美 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (40006276)
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Keywords | 視覚的探索 / アウエアネス / 生理データ / マルチモーダルインタフェース / 感情 / ユーザエクスペリエンス / ユーザビリティ / ユーザ履歴 |
Research Abstract |
研究目的: 1. ユーザの注意に適応およびガイドするインタラクションシステムの設計と評価の基盤となる生理データ間の関係を解明 2. 客観的尺度の有効性(誤り率による正確度,一定時間における完成量),効率(仕事完了時間など),および主観的(感性的)尺度の満足度(不快,好感度,負荷の認容度)とメンタルと身体的負荷との関係を解明し新たな評価尺度を定義する. 実績: 1. 視覚的注意支援システム (1) 画面上でいくつかの仕事同時に作業しているとき、各仕事の複数ウインドウをアクセスしやすくするように管理する使用履歴に基づくシステムを構築して有効性を実験データの分析により示した。 2. マルチモーダル注意分析 (1) コンピュータを使って作業しているユーザに香りを呈示すると,そのユーザの生体情報がどのように変化するのかについて,2つの実験を通して検証した. Webサイトでの単語調べ中に香りを呈示することで,呈示していない場合よりも呼吸数が減少すること,および,コンピュータ・ゲーム中にローズマリーの香りを呈示するとLF/(HF)が減少することを解明した. (2) ユーザが描きながらそのときの感情を自動的に色へ反映できるようにするため,ユーザの生体信号から感情を推定し,感情価を色の明度へ,そして覚せい度を色の彩度へ対応付ける「お絵描きツール」を提案した. (3)ドキュメント中のキーワードを視覚的に検索するのに触覚情報を加えたシステムを構築し,その情報をユーザが利用する場合の有効性を実験データ分析により示した。
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