2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・若年者のメンタルモデル構築プロセスの精緻化及び設計への落とし込み
Project/Area Number |
19500108
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
山岡 俊樹 Wakayama University, システム工学部, 教授 (10311789)
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Keywords | メンタルモデル / ワーキングメモリ / 高齢者 / 認知 / 短記憶 |
Research Abstract |
本年度は3つの研究を中心に実施した. (1)高齢者の行うグラフィカルユーザインタフェース(GUI)操作に関して,GUI構造の違い(=構造パターン)とユーザビリティの関連を明らかにした.結果として,最もユーザビリティが高い構造パターンは一覧型であったが,1画面の情報量が多すぎると順番型やタブ型の方が満足度が高くなると考えられた. (2)高齢者に適した情報機器の操作方法を検証するため,「電子機器の使用経験調査」と「架空リモコンの操作実験」を行った.結果として,操作型の使用経験と,メンタルモデルの構築しやすさの関係性は低かった.高齢者の多くが,ネットワーク構造を理解するためのstructural model(構造モデル)を構築せず,functional model(機能モデル)による機器操作を行う傾向にあった.高齢者が操作しやすいインタフェースにするためには,階層構造を理解しなくても良いインタフェースが望ましい. (3)2つの認知に関する課題を行った.結果として,課題の達成率には短期記憶能力が影響しており、またシステムが複雑になると課題の達成率は低下する.与えられたルールを忘却してエラーを起こすタイプ,システムの構造が理解できずにエラーを起こすタイプ,システムの使い方がわからずにエラーを起こすタイプなどがあった.システムの構造が理解で傷にエラーを起こすタイプが全エラーの約半数を占めていた.
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