2008 Fiscal Year Annual Research Report
具象化に基づく3次元マルチメディアコンテンツの編集・検索基盤技術の研究開発
Project/Area Number |
19500109
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡田 義広 Kyushu University, システム情報科学研究院, 准教授 (70250488)
|
Keywords | ソフトウェア開発効率化・安定化 / バーチャルリアリティ / コンテンツ・アーカイブ / ディレクトリ・情報検索 |
Research Abstract |
本研究は,3次元グラフィックス表示され,マウスデバイスにより直接操作できるばかりでなく,実世界の「物」により近い形式で定義されるソフトウェア部品化を行い,実世界で行っている「物」の構築過程により近い形式で,3次元応用ソフトウェアの開発を含む3次元マルチメディアコンテンツの生成を可能とする環境の実現を目指すものである。特に,3次元オブジェクト同士が衝突した際にどのように形状が変形されるか,どのような衝突音が発生するか,近づいたときにどのような匂いがするかといった材質情報までをも属性として扱うより高度なソフトウェア部品化を目指すものである。今年度の計画と成果は以下の通りである。 (1)具象メディアの検索技術の研究開発 具象メディアコンテンツをARG(Attributed Relational Graph)表現し,グラフ間の確率に基づく類似度から必要とする具象メディアコンテンツを類似検索するシステムを開発した。効率よく具象メディアコンテンツの類似検索が行えるためには,どのような特徴をグラフのノード属性として用いれば良いかについて,いくつかの検索実験により明らかにした。 (2)仮想実験室の開発 具象メディアコンテンツを編集生成するための高度に没入感のある実環境として仮想実験室の構築を行い,それを用いた応用システムの開発を行う計画であった。仮想実験室自体の構築は思うように進まなかったが,応用システムとしてHapticデバイスを用いたトレーニング用手術シミュレーションシステムの開発(担当:宮原)を行った。 COLLADA(=COLLAborative Design Activity)とよばれるXMLベースのデータフォーマットを用いた具象メディアの属性の表現法を提案した。また,具象メディアの編集技術として,対話型進化計算に基づくモーションデータ生成システムの開発を行った。
|