2007 Fiscal Year Annual Research Report
人間の情報処理特性を利用した可変支援システムの応用発展
Project/Area Number |
19500111
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関根 太郎 Nihon University, 理工学部, 講師 (60287589)
|
Keywords | 学習効果 / 行動分析 / 人間支援システム |
Research Abstract |
本研究の最終到達目標は,不特定な人間に対してリアルタイムでの習熟状況の判断,学習レベルの認識を用いた可変支援システムであるが,この3カ年での到達目標は,事前に収集した特定人数の個人習熟状況データを参照しリアルタイムにマッチングを行い,支援手法を決定・実施するシステムである.その第1段階として,H19年度では1)対象条件の決定と装置設定,2)実験参加者のマスター行動嗜好データ収得,3)基礎行動データベースの作成ならびに4)支援プログラムなど,主としてトライアルを中心とした. 人間機械系のデータ取得を目的として既存の運転シミュレータ装置をベースに習熟状況の判断,学習レベルの基礎データの取得を可能とするため機材は,側面画像の追加装置などにより画角を広げた.データベース構築ならびに支援プログラムに関しては,従来の研究知見のサーベイと,本研究で取り上げるデータにおいてトリガーをかけることができるかについて運転プロセスを分類し,トリガーレベルの試行錯誤を実施した. 特に,データ上での学習の定義は,同一実験参加者に対してもシチュエーションにより大きく変動し,指標によっては30%以上の変動が現れているため,2年目以降での追加実験が必要となっている.2年目にはこのデータから得られた分類を精査し,積み重ねていく.
|