2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500117
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
小林 一郎 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60281440)
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Keywords | 時系列データ / 言語化 / 画像処理 / 空間知識 / 株価動向 |
Research Abstract |
平成21年度は、時系列データ取得の改善、時系列データ解釈の強化を中心に提案手法の改良、および、言語化結果の正当性を検証するための手法の提案を行った。 ○動画像による時系列データの言語化 正確な言語化を実現するための時系列データ取得の改善:前年度において、人の動作をとらえるカメラを1台のみ用いていたものを2台のカメラにより、人の動作を捉えられるよう改良した。これにより、より正確なタイミングの下、言語化を行えるようになった[落合、小林2009]。 ・特定空間における人の行動の判定モデルの導入:前年度においては、Activity Theoryを用い特定空間における人と物とのインタラクションに基づく人の行動のモデルを構築したが、さらに改良を行い、ベイジアンネットワークに基づく人の行動判定モデルを導入した.ベイジアンネットワークの入力情報としては、2つの動画像情報から得られた空間内での人の行動の軌跡情報およびドアに取付けた加速度センサの情報を用いた[落合、小林2010;情報処理学会全国大会学生奨励賞受賞]. ○株価の時系列データの言語化 ・言語化辞書の改良:新しい株価データを利用した際に、システムによる言語化ができなかった原因を調査し、さらにコーパスから言語表現を収集し言語化辞書の改良を行った.これにより、言語化の性能の向上が見られた. ・言語化の評価指針の検討:テキスト生成能力の評価について、実際のコーパスとの比較による客観的評価の指針および生成されたテキストが対象となる時系列データをどの程度表現しているかを示す主観的評価の指針を導入し手法の有効性の検証を行った[関、小林2010]. 本課題にて、国際会議にて1本の論文[Kobayashi and Okumura 2010]の報告を行った.
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