2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500154
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
濱 裕光 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 教授 (20047377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥生 隆 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80347484)
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Keywords | ナイトビジョン / 可視光 / 高輝度光源 / 遮光 / 透過 / 運転支援 / 交通事故ゼロ / ドライバー支援 |
Research Abstract |
夜間における歩行者を巻き込んだ重大事故の防止と運転支援を最終目的として、可視光カメラを用いたナイトビジョンの実現に必要な要素技術の開発を目指した。可視光を用いたときの最大の難点は、対向車のヘッドライトや街灯などの高輝度光源の影響による画像劣化であり、これらの悪影響を取除かない限り、その実現は難しいと思われる。ここでは、レンズの前に設置したマスクと多段階撮影により、この問題を解決しようとするものである。高輝度光源位置を検出し、その部分を選択的にマスク遮光して撮影することで強烈な光源によるフレアーやゴーストなどの悪影響が除去された画像を得る。その実現手段としては、液晶マスク(電子式)や光スペクトル制御などの方式を検討する。近年のデジタルカメラやビデオカメラの性能向上には目を見張るものがあり、もし、高輝度光源の影響さえ取除くことができれば、感度はそれほど大きな問題にはならない。 高輝度光源の遮光マスクとして自作およびクリスタルミューとの遮光・透過性能の比較検討を行い、後者が実用上勝っていることが判明した。評価項目としては、遮光率/透過率、無歪率、時間応答性能、光の散乱度などである。遮光制御方法の開発(多段階撮影とマスクパターンの生成方法)に関しては基本的なアルゴリズムはほぼ完成している。また、厳密でなくても、対象物までのおおよその距離が分かれば事故防止には非常に役立つものと思われるので、車載を想定した上で、簡便な距離計算手法についても開発を試みた結果、カメラ2台を用いることなく、1台の低解像度カメラの画像からでも実用上必要な精度が得られる可能性が確認できた。
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Research Products
(5 results)