2007 Fiscal Year Annual Research Report
新画像分解表現理論とその超高品質ディジタルシネマ撮影用の高画質化処理への展開
Project/Area Number |
19500159
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
齋藤 隆弘 Kanagawa University, 工学部, 教授 (10150749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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Keywords | 画像分解表現 / 高画質化 / 骨格成分 / テクスチャ成分 / 雑音除去 |
Research Abstract |
本年度は,研究代表者・齊藤隆弘,研究分担者・小松隆,研究協力者・石井勇樹(大学院博士前期2年),相澤陽哉(博士前期1年)の計4名により本研究を遂行した.画像を骨格成分とテクスチャ成分とに分離表現するための高精度な分離アルゴリズムの開発を行った.VeseとOsherは画像を骨格成分とテクスチャ成分の和に分離する手法を提案した.一方,光学的画像生成過程を考慮すると,観測画像は骨格成分とテクスチャ成分との積で記述されるとする分離表現法も有望である.前者を加算分離表現モデル,後者を乗算分離表現モデルと呼ぶ.研究代表者らはこれまで画像の乗算分離表現モデルに対する骨格成分/テクスチャ成分分離表現手法を提案してきた.本研究では,加算分離表現モデルと乗算分離表現モデルとに対して,VeseとOsherの分離アルゴリズムや,ChambolleのProjection法による分離アルゴリズム等を適用し,二種類の画像分離表現モデルの性質を明らかにするとともに,後に各分離成分に対して画像処理を行うことを考慮し,各々の画像処理課題により適した高精度な分離アルゴリズムの開発を行った.また,開発した分離アルゴリズムを用いた画像処理法の検討を行った.分離アルゴリズムを用いた雑音除去法では,画像分離により雑音成分が主にテクスチャ成分に含まれる性質を利用して効率的な雑音除去を実現した.分離アルゴリズムを用いた画像拡大補間法で各々の成分に適した拡大補間法を適用することでぼけの少ない画像拡大法を実現した.
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Research Products
(8 results)