2008 Fiscal Year Annual Research Report
感性パラメータ法による感性情報の標準化に関する研究
Project/Area Number |
19500180
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
柏崎 尚也 Tokyo Denki University, 理工学部, 教授 (60204385)
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Keywords | 感性パラメータ法 / 感性情報処理 / 感性工学 |
Research Abstract |
1.感性パラメータ法による,触覚・味覚の感性情報調査 まず,いままでの研究で扱わなかった五感要素のうちの触覚,味覚について調査方法を確立し,感性パラメータでの調査・分析を行った。その結果,触覚については個人差が大きかったが,味覚については系統的な分類を行うことが出来た。特に味覚の要素に起因する分類を感性パラメータ法で行えることが明らかになった。味噌汁に入れた調味料のわずかな量の違いが統計的に評価できた。 2.五感における感性パラメータの統一的な取り扱いと感性パラメータの抽象化 五感に対して調査した感性パラメータを統一的に分析し,さらに抽象的な概念を持っ感性パラメータの定義について考察した。抽象的な概念の感性パラメータとは,測定された感性パラメータから多変量解析,ラフ集合等によって,広い概念のパラメータへ変換していくことである。ここで,感性パラメータの階層的な標準化ベクトルを定義することで,データベースの一元化を行うことが出来た。また,感性情報認識のモデルを構築し,実際のデータとの検討を開始した。 3.感性パラメータ測定・解析手法の公開と標準化 感性パラメータ調査シートの公開,感性パラメータ調査のWeb化を行って,感性パラメータ調査が簡便に追試できる環境を整え,これを広く利用してもらうことで感性パラメータ法の標準化を検討した。今年度は,特にサーバを整備し,モバイル環境でデータを収集できるように改善した。Web経由でのデータ処理サービスは次年度の課題である。
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Research Products
(11 results)