2007 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス社会のエコミュージアム創造に関する研究と実践
Project/Area Number |
19500212
|
Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
谷口 伸一 Shiga University, 経済学部, 教授 (90144279)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 一眞 滋賀大学, 産業共同研究センター, 教授 (80346006)
|
Keywords | エコミュージアム / Web / 観光情報システム / ユビキタス / 携帯電話 / データベース / 実体-関連モデル / ご当地検定 |
Research Abstract |
1.研究目的と計画の概要 (1)エコミュージアムの定義のうち「地域住民が一体となって地域の生活,自然,文化などを史的に探究する」に基づき彦根市をテストベッドに持続可能な実践プランを作成する. (2)エコミュージアムの定義のうち発見の小径における観光情報システムを開発して,一人ひとりが文脈として観光できるスタイルを確立する. 2.研究成果の概要 (1)に関しては,月2回のペースで「それぞれの彦根物語」と題した談話会を開催し,さまざまな経歴や能力を有する市民がゲストスピーカとなり,参加者とともに情報を史的に検証して共有した.毎回盛会となり本取り組みの有効性を認めた.その内容はWebでも公開した. (2)に関しては,(1)実体-関連モデルでコンテンツを生成する観光情報データモデリングを考案した.観光魅力間の関連が表現できる特長がある.(2)コンテンツを携帯電話で参照できるWebベースの観光情報システムを開発した.携帯電話でURLを取得する方式は利用度を左右する.安価なORコード方式は操作性に問題がある.(3)そこで普及率が80%を超えたおサイフケータイの利用を前提とし,かざすだけでその場所の観光魅力の概要と詳細情報のURLを取得できる太陽電池駆動屋外型情報取得装置(ユビキタス道標)を試作した.当該方式の装置はいまだ実用化されていない.さらに数十KBのデータ記憶が可能な赤外線ユニットによる通信コストに配慮した情報提供を検討した.しかしメンテナンスフリー化を実現するためには発電ユニットの再設計と低消費電力化が課題となった.(4)発見の小径を回遊する仕掛けとしてフィールド型ご当地検定を考案した.94%の参加者満足度を得ることができ,回遊を促し観光魅力を紡いで文脈を醸しだす有効な仕掛けであることを確認した.
|
Research Products
(2 results)