2007 Fiscal Year Annual Research Report
プロジェクトマネジメント教育支援システムの研究開発
Project/Area Number |
19500215
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
中村 太一 Tokyo University of Technology, コンピュータサイエンス学部, 教授 (60386761)
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Keywords | プロジェクトマネジメント / ロールプレイ演習 / シナリオ / 教育手法 |
Research Abstract |
学習者が何時でも何処でも誰とでもプロジェクトマネジメントのロールプレイ演習ができる環境を提供するため、Webアプリケーションを開発した。本システムは、学習者に提示する情報の画面を作成するユーザインタフェーズ、シナリオを解釈するロールプレイエンジン、ユーザ管理、シナリオDBやユーザDBの入出力を司るDBアクセス制御部、学習者同士が情報や意見交換するチャットおよび本システムのモニタや仮想プロジェクトの起動や停止を司るシステム.管理で構成される。本システムは、ロールプレイ演習に必要な全ての情報をシナリオに集約したシナリオ・ドリブンのノンインテリジェンスのシステムである。 学習者に提示する演習課題と仮想プロジェクトに必要な学習者数、学習者が演じるステークホルダー、チャット開始指示、演習課題回答入力の有無、入力データ形式と数、仮想プロジェクトの状態遷移条件など仮想プロジェクトの状態を定義する制御情報をXMLのタグで定義した。本システムはシナリオに記載されたXMLタグを解釈し、演習を進行させる。 チームビルディングと価格契約交渉のロールプレイ演習を大学3年生の講義で実施した。演習システムのログから得られる演習時間とPMの役割を演じた学習者のチャットの発言回数との関係は、学習者が割り当てられた役割の認識の程度を推測する手がかりになる.演習課題に要した時間は、演習課題の難易度や時間配分などシナリオ作成の参考となる.これらの集計結果からグループや個人個人の学習指導方法の指針が得られる可能性がある. 平成20年度は、ロールプレイ演習システムにエージェント機能を実装する。それに対応して新たに定義するエージェント制御情報のXMLタグを定義し、本システムに実装する。また、学習者のログを分析し、学習効果を推測する。
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Research Products
(5 results)