2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500247
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
南 美穂子 Keio University, 理工学部, 教授 (70277268)
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ / 分布の回帰分類木 / 一般化主成分分析 / Impurity Measure / Kullback-Leibler情報量 / ゼロの多いデータ / Tweedie分布 |
Research Abstract |
混獲組成の解析方法の開発(非正規性の強いデータからの特徴量の抽出方法の開発) これまで提案してきた一般化主成分分析法(GPCA法)の理論についてさらに検討するとともに、東部太平洋でのマグロ巻網漁による漁獲・混獲データの解析をすすめ、生物種間のかかわりの解析と環境要因と混獲との関係について議論を進めた。また、提案する手法の、遺伝データなど他の分野への応用について検討を進めた。 ゼロが多いことを考慮せずに解析することによる問題点の指摘 昨年度からの継続課題であるゼロの割合が高いデータをそのことに注意を払わずに従来の統計手法で解析した場合の問題点に関してより一般的な問題として視点を変えて検討を進めた。 体長分布の空間的要因・季節・環境要因による回帰分類 海洋生物の体長は場所・季節などによってその分布が異なる。体長の分布を推定することはその海洋生物の特性について推測をする上で、また資源管理の観点からも重要である。しかしながら体長分布の推定はこれまで便宜的でAdhocな方法によって行われることが多かった。そこで、本研究分布を決める要因を解析し分布を分類するための統計手法を提案した。従来の要因解析・分類の統計手法は目的変数が単変量確率変数、あるいは近年拡張された手法でも多変量確率変数を目的変数とするものであるが、本研究ではある地点や条件の下で分布を推定できるほど複数の観測が得られるときにその分布を目的変数とする要因解析・分類手法を考える。平成21年度は分布の集合の不純度の尺度にkullback-Leibler情報量を用いる方法を提案し、要因解析・分類するためのアルゴリズムの開発し、プログラムを作成した。また、東部太平洋で操業するマグロ巻網漁で観測されたマグロの体長頻度データを用いた解析を行い、従来の方法と比較した。得られた結果は、論文として発表し、また全米熱帯マグロ類委員会の資源管理において利用されることになった。
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Research Products
(2 results)