2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNA修復蛋白XPAの新しい機能と神経症状発症機構の究明
Project/Area Number |
19500270
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
竹内 聖二 University of Fukui, 医学部, 講師 (10304065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 真 福井大学, 医学部, 教授 (10222019)
謝 敏カク 福井大学, 医学部, COE研究員 (40444210)
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Keywords | 色素性乾皮症(XP) / XPA / DNA修復 / 大脳皮質 / 細胞移動 / 細胞分裂 / 神経分化 |
Research Abstract |
個体レベルでXPAの神経細胞における機能を解析するために、子宮内エレクトロポレーション法を用いて、マウスXPA遺伝子をターゲットとしたshRNAiベクターをEGFP遺伝子とともに導入することによりXPAノックダウン神経細胞を可視化し、表現型の解析を行った。 (1) XPAノックダウン神経細胞の大脳皮質法線方向における移動の解析 子宮内でマウス胎生期14日目の胎児大脳の側脳室にXpaをターゲットとしたshRNAiベクターをEGFP遺伝子とともに導入し、3日後の胎生期17日目において大脳の組織切片を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。コントロールでは、多数のGFP陽性細胞が皮質板に到達しているのに対し、XPAをノックダウンしたものでは、ほとんどのGFP陽性細胞が皮質板の脳室側、特に中間帯(Intermediate Zone: IZ)に蓄積しているのが認められた。 (2) XPAノックダウン神経細胞の細胞周期および分化に関する解析 XPAが神経前駆細胞の分裂、分化に関与しているかどうか調べるため、分裂細胞のマーカーであるKi-67とM期のマーカーであるリン酸化ヒストンH3に対する抗体を用いて、免疫組織染色を行った。胎生期14日目にRNAiベクターを導入して3日後のIZに停止しているXPAノックダウン細胞のほとんどすべてがKi-67陽性、リン酸化ヒストンH3陽性であることを見いだした。これらの結果は、XPAノックダウン細胞は、IZに行く過程で後分裂細胞になっていないことを示す。さらにBrdUで細胞をラベルした後のXPAノックダウン細胞はBrdU陰性細胞数がコントロールと比較しても、違いがないことより、分裂頻度に違いがあるのではなく、後分裂細胞に移行する前に細胞周期が停止を起こしていることが示唆された。さらにノックダウン細胞のIZでの停止は皮質板での神経細胞分化に影響を与えるが、停止した細胞はMAP2陰性であり、ノックダウンにより分化異常も引き起こすことが認められた。 以上の結果より、XPAはDNA修復のみならず神経細胞の移動、分裂、分化に関与していることが示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] LL5beta, which regulates Filamin A and inhibits FILIP activity, is essential for radial migration2007
Author(s)
Okamoto. M., Takabayashi. T., Rahman. MT., Kawasaki. M., Takeuchi. S., Yagi. H., Kubota. C., Fujieda. S., Nagano. T. and Sato. M.
Organizer
Society for Neuroscience 2007
Place of Presentation
サンディエゴ
Year and Date
2007-11-03
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