2007 Fiscal Year Annual Research Report
ローカルフィールドポテンシャルの時間周波数解析による脳内情報読み取り技術の開発
Project/Area Number |
19500289
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
長谷川 良平 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 脳神経情報研究部門, 主任研究員 (00392647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 哲人 豊橋技術科学大学, グローバルCOE推進室, 特任准教授 (70415842)
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Keywords | ローカルフィールドポテンシャル / ニューロン / バレル皮質 / ラット |
Research Abstract |
ニューロン集団が同時に興奮性入力を受けたり、同期発火したりする場合に脳組織内に生じる集合的電位は、ローカルフィールドポテンシャルと呼ばれている(日本語で局所場電位とも言うが、本研究計画書文中では英単語の頭文字をとってLFPと略す)。LFP、特にその時間周波数解析は、特定脳機能と関係して賦活する脳部位の同定や局所神経回路における情報処理、さらには脳内情報の読み取りに関して、有用な情報を与える意義深い神経信号であることが最近の研究からわかってきた。本研究で特に注目するのは、ラットにおけるヒゲ感覚を担当する大脳皮質体性感覚野ーバレル皮質における情報表現をLFPの解析によって明らかにすることである。本年度は、特に皮質表面からLFPを効率よく記録するための多電極の開発に取り組み、左右のバレル皮質の硬膜上からそれぞれ4chずつのLFPを記録できる多電極の試作に成功した。また、数値計算用ソフトMatlabのプログラミングによってLFPを含む神経活動の時間周波数分析をリアルタイムで行うアルゴリズムを独自に開発した。現在、これらのハード・ソフトウェアを用いてLFPデータの記録・解析によって、バレル皮質で表現されている脳内情報を解明する実験を行っている。
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Research Products
(13 results)