2007 Fiscal Year Annual Research Report
内在性神経幹細胞の分化誘導に及ぼす脂肪酸の効果と認知症予防・改善への応用
Project/Area Number |
19500324
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
橋本 道男 Shimane University, 医学部, 准教授 (70112133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片倉 賢紀 島根大学, 医学部, 助教 (40383179)
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Keywords | 多価不飽和脂肪酸 / 神経幹細胞 / Neurogenesis |
Research Abstract |
1) 神経幹細胞(NSCs)の分化誘導に及ぼす多価不飽和脂肪酸の影響 [実験方法]ラット胎児脳からNSCsを単離し、bFGF非存在下で培地にドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびアラキドン酸(ARA)を添加し(各1μM)培養を行い、添加後2、4、7日目のニューロンとアストロサイトへの分化率を算出した。 [結果・考察]i)NSCsからニューロンへの分化率は、DHA添加後の2日目と7日目で有意に増加し、EPAでは、7日目に有意に増加した。一方、ARA添加による影響は認められなかった。ii)アストロサイトへの分化率は、有意差は認められなかったが、DHAとEPA添加により減少する傾向がみられた。これらの結果からDHAとEPAはNSCsのneurogenesisを促進することが見出された。 2) DHA、EPAによるneurogenesis促進機序の解明 [実験方法]DHAとEPAを添加6、12、24、96時間後にNSCsからtotal RNAを精製し、RT-PCR法によりmRMA発現量を定量した。測定因子:NSCsの増殖・分化を調節することが知られている塩基性ヘリックスループヘリックス(bHLH)転写因子(neurogenin1、NeuroD、Hes1)と、ニューロン特異的なこれら転写因子の標的遺伝子であるMAP2 [結果・考察]i)DHA添加24、48時間後、分化抑制性転写因子であるHes1発現量は有意に低下し、一方、分化促進性転写因子であるNeuroD発現量は有意に増加した。ii)EPA添加では、96時間後のNeuroDおよびMAP2の発現量が有意に増加した。 1)、2)の結果から、DHAやEPAがbHLH転写因子の発現量を変化させ、NSCsのneurogenesisを促進することが見出された。
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[Journal Article] Effect of amlodipine, a calcium channel antagonist, on cholesterol level in the cerebral cortex and hippocampus of obese and hippocampus of obese and hypertensive SHR. Cg-Lepr^<cp>/NDmcr rats.2007
Author(s)
Michio Hashimoto, Satomi Kagota, Yoko Kubota, Masanori Katakura, Budbazar Enkhjargal, Shuji Gamoh, Haque Md Abdul, Osamu Shido, Masaru Kunitomo, Kazumasa Shinozuka
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Journal Title
Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology 34
Pages: S35-S36
Peer Reviewed
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