2008 Fiscal Year Annual Research Report
初期ー後期エンドソーム移行による神経突起伸長制御機構の解明
Project/Area Number |
19500338
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 俊介 Kyushu Institute of Technology, 大学院・情報工学研究院, 准教授 (30392426)
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Keywords | Solo / class C VPS / HOP / 神経突起伸長 / Rho small GTPase ファミリー / エンドソーム |
Research Abstract |
本年度は初期エンドソームから後期エンドソームの移行に必須のclass C VPS/HOPの構成要素であるV PS11,VPS16,VPS18,VPS33,VPS39,VPS41の働きを抑制するsiRNAを神経細胞に対して導入し、同時にニューロン特異的な転写プロモーターによって赤色蛍光タンパクを導入することで遺伝子導入ニューロンにおいてのみ特異的に神経突起の形態を観察した。また、初期エンドソームから後期エンドソームの移行を制御する事で神経突起伸長に関わる分子であるSoloならびに下流のRho small GTPaseファミリー分子群Racl,Rho A, CDC42等に対するドミナントアクティブ活性化型とドミナントネガティブ抑制型構築を作製しin uteroエレクトロポレーション法によりin vivoの神経細胞に対してSolo活性化状態下で導入実験を行った結果、Rac1が重要な役割を担っている事が示唆される結果を得ることが出来た。さらにラット顔面神経切断後のコラーゲンゲルを充填シリコンチューブ連結系における神経再生評価モデル系を確立し、Tissue Engineering誌に報告することができた。この実験系においては透明のシリコンチューブを用いており再生神経を外部から視覚的に観察できことから初期エンドソームから後期エンドソームの移行にかかわるSoloならびに下流のRho small GTPaseファミリー分子群を用いてリアルタイム評価系でin vivoの実証実験を行う事ができる。今後、シリコンチューブ内部へ種々の初期エンドソームから後期エンドソームの移行阻害剤やsiRNAを導入して神経再生への関与を証明する実験を行ってゆくことが重要であると考えられた。
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Research Products
(5 results)