2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規遺伝子組換えウサギによるメタボリックシンドロームにおけるPPARの役割の解明
Project/Area Number |
19500362
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
北嶋 修司 Saga University, 総合分析実験センター, 准教授 (70284643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
範 江林 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (60272192)
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Keywords | 遺伝子組換え / PPAR / 肥満 / ウサギ / 病態モデル |
Research Abstract |
H19年度は、ヒトPPAR-γ遺伝子導入ウサギの高発現系統を得るため、マイクロインジェクション法による遺伝子組換えウサギの作製実験を継続して行うともに、実験によって得られたヒトPPAR-γ遺伝子導入ウサギ2系統(P57系統、P97系統)について遺伝子解析および表現型解析のためのコロニー拡大を実施した。残念ながら、得られたファウンダーはいずれも雌であったため、実験に必要な数の遺伝子組換えウサギを効率よく得るために、まずはF1ウサギの雄を得てそれぞれの系統のコロニーを拡大する必要があった。 得られた2系統のうちP57系統は、ファウンダーウサギを野生型の雄と交配し5回出産させ、合計18匹の仔ウサギについてPCRによる遺伝子解析を行ったが、残念がら導入遺伝子の伝達が確認できずモザイクであったと判断された。そのため、P57系統については、繁殖によるコロニー拡大を断念した。いっぽう、P97系統は、仔ウサギへの導入遺伝子の伝達が確認され、遺伝子組換えウサギのF1雄ウサギを得ることに成功した。現在、このF1雄ウサギを用いて、実験解析のための遺伝子組換えウサギのF2のコロニー拡大を実施している。すでに、数匹のF2ウサギも得られており、これらはF1同様、導入遺伝子の伝達が確認されている。今後の計画として、実験解析に必要な数のF2ウサギを得るため、さらに繁殖を続けるとともに、必要な数の遺伝子組換えウサギが得られ次第、導入遺伝子の発現解析、表現型の解析等の実験を進めて行く予定である。
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[Journal Article] Re-establishment of Complement C6-deficeint Rabbit Colony by Cryopreserved Sperm Transported from Abroad2007
Author(s)
Liu, E., Kitajima, S., Wiese, E., Reifenberg, K., Morimoto, M., Watanabe.T.and Fan.J.
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Journal Title
Exp.Anim. 55
Pages: 167-171
Peer Reviewed
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[Journal Article] Lp(a) enhances coronary atherosclerosis in transgenic Watanabe heritable hyperlipidemic rabbits2007
Author(s)
Kitajima, S., Jin, Y., Koike, T., Yu, Y., Liu, E., Morimoto, M., Shiomi, M., Marcovina, S., Watanabe, N.and Fan.J.
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Journal Title
Atherosclerosis 193
Pages: 269-276
Peer Reviewed
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[Journal Article] Increased expression of vascular endothelial growth factor in kidney leads to progressive impairment of glonlerular functions2007
Author(s)
Liu, E., Morimoto, M., Kitajima, S., Yu, Y., Koike, T., Shiiki, H., Nagata, M., Watanabe.T., Fan.J.
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Journal Title
J.Am.Soc.Nephrol. 18
Pages: 2094-2104
Peer Reviewed
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