2007 Fiscal Year Annual Research Report
フレネル変換データ内挿法を用いた単一受信コイル系高速MRIの開発
Project/Area Number |
19500378
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
山田 芳文 Utsunomiya University, 工学部, 教授 (70005429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 聡志 宇都宮大学, 工学部, 准教授 (80261816)
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Keywords | 位相拡散フーリエ変換映像法 / データ内挿法 / 高速MRI / Gerchberg反復法 / エイリアスレス映像再構成 / パラレルイメージング |
Research Abstract |
位相拡散フーリエ法で収集データ数を減らすことによりデータ収集時間を短縮し、ポスト処理的にエイリアスレス画像を得る高速MRIの基礎的開発研究として以下の諸検討を行った。 ・MR画像を用いた数値シミュレーションにより、位相拡散フーリエ法信号から生成したフレネル換データを内挿多項式によりデータ内挿する場合について、内挿精度の位相拡散パラメータと分解能との関係を調べ、内挿精度が最も高くなるパラメータ値があることを明らかにした。最適な位相拡散パラメータ近傍では、多くのMR画像について、データ数を半分にしても再構成像の残留エイリアスは僅かであることを確かめた。 ・多項式では完全にはデータ内挿ができないため、僅かではあるが、エイリアスが残留する。このエイリアスを除去するため、超解像法として知られるGerchberg反復法を修正した方法により、粗いサンプリングの位相拡散フーリエ法信号の内挿を行うことを検討し、1/2のデータ収集の場合であれば、ほぼ完全にエイリアスのない画像が再構成できることを明らかにした。これらの結果により、2倍の高速化はほぼ実現可能であることが明らかになった。 ・現有の0.018テスラ超低磁界位相拡散フーリエMRIを用いて野菜、果物、卵などを試料として撮像実験を行い、多少分解能が低下することを容認すれば4倍高速化までは可能であることを確かめた。 ・これらと並行してNMR信号受信機を購入し、臨床用MRIにも使われる0.2テスラ帯の位相拡散フーリエMRIの試作・整備を進め、ほぼそのシステムを完成した。次年度内には小型試料についての高速MRIの実験的検討ができるようになる見通しである。
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Research Products
(2 results)