2008 Fiscal Year Annual Research Report
フレネル変換データ内挿法を用いた単一受信コイル系高速MRIの開発
Project/Area Number |
19500378
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
山田 芳文 Utsunomiya University, 工学研究科, 教授 (70005429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 聡志 宇都宮大学, 工学研究科, 准教授 (80261816)
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Keywords | 位相拡散フーリエ変換映像法 / データ内挿法 / 高速MRI / Gerchberg反復法 / エイリアスレス映像再構成 / パラレルイメージング |
Research Abstract |
位相拡散フーリエ法による高速MRIの基礎的開発研究として平成20年度は以下の検討を行った。 1.臨床用高磁界MRIへの適用に有利と考えられる、2次関数非線形勾配磁界の発生に必要な電流が磁界強度に無関係な円盤形非線形勾配磁界発生コイルの設計、製作を行った。このコイルを0.2テスラMRIシステムに組み込んで実験し、位相拡散フーリエ変換映像法が高磁界臨床用MRIでも十分実現可能であることを確認した。さらにフレネル変換データ内挿エイリアスレス画像再構成の撮像実験を行い、単一受信コイルMRIで2倍速高速MRIが実現可能であることを明らかにした。 2.(1)シミュレーションにより、サンプリング形態とデータ内挿精度の関係について調べ、市松格子状サンプリングが正方格子状サンプリングの場合より内挿精度が高く、再構成画像の残留エイリアスが少ないことを明らかにした。市松格子状サンプリングは、パルスシーケンスを工夫する必要があり、より実施は困難であるが、位相拡散フーリエ変換MRIの高速化には非常に有望である。(2)多項式では完全にはデータ内挿ができないことによる残留エイリアスの除去のため、Gerchberg法を修正した反復法により、粗いサンプリングの位相拡散フーリエ法信号の内挿を行うことを検討し、併せて反復法の収束速度についても検討した。その結果、位相拡散フーリエ法信号の正規化位相拡散パラメータが大きい程反復法の収束速度は速く、適切にパラメータ値を選べば残留エイリアスもほぼ完全に除去できることが明らかになった。 臨床用MRIへの本法の適用は、今後の検討課題として残されたが、0.2テスラMRIで実現可能性が確かめられたことにより、臨床用高磁界MRIでもその実現可能性が非常に高いものと考えられる。
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Research Products
(7 results)