2007 Fiscal Year Annual Research Report
新たなbFGFアガロース徐放剤を用いた人工血管治癒促進・吻合部狭窄予防の基礎研究
Project/Area Number |
19500379
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石田 厚 Chiba University, 医学部附属病院, 講師 (70334183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森部 久仁一 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (50266350)
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
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Keywords | 人工血管 / 徐放剤 / 内膜肥厚 / 再生医療 |
Research Abstract |
初年度は,2年間の研究目的:目標(1)新たなhigh porosity Dacron人工血管を用いた大型犬移植実験系を確立する,目標(2)犬モデルに新たに開発したbFGFアガロース微粒子徐放剤を投与し,人工血管治癒促進・吻合部狭窄の効果を評価する,目標(3)更に,bFGFアガロース微粒子徐放剤と細胞外マトリックス(ECM)を組み合わせ,再度人工血管治癒促進、吻合部狭窄の効果を評価する,の内の目標(2)の途中までを実施予定としていた。 実際は,目標(1)体重約20-23kgの大型犬を使用し,実際の臨床の閉塞例に対するバイパス手術と同じ条件になるように,口径約34mmの大型犬の頸動脈に,約1cm長の縦切開を加え,口径6mm,長さ6cmの人工血管を6-0monofilament糸連続縫合にて中枢、末梢の順で端側吻合する,人工血管移植モデル作成を確立する所まで行った。大型犬といえど頸動脈は口径6mmの人工血管に比べ細く,実験モデル確立に時間を要した。目標(2)移植人工血管の治癒促進、吻合部狭窄の効果を評価するまでには至っていない。
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