2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500383
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
吉田 勝一 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (50304390)
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Keywords | medical imaging / X-ray imaging / silicon strip detecto / X線発生装置 / 単色X線 / 被ばく軽減 / X線撮像装置 / 準単色X線 |
Research Abstract |
低被ばくのX線撮像装置の開発には、検出器部分の開発と、X線発生装置部分の開発がある。当初の予定では、検出器部分の開発を主に行う予定であったが、今年度は、主に被ばくを軽減できる単色・準単色X線発生装置の開発を行った。その成果は今年度、特許として3件出願した。また、2月14日に東京で行われた北陸3大学新技術説明会でも発表した。説明会では、数社と面談を行った。単色・准単色X線発生装置の内容は特許出願中であるので、詳しくは説明できないが、概要は以下のようなものである。 X線撮像の原理は、基本的には影絵と向じで各組織によるX線の吸収・散乱の違いを画像化する。X線を吸収・散乱する確率は、X線光子のキネルギーによっても異なり、最適のエネルギーが存在する。特にヨウ素を用いた造影検査では、ヨウ素のK吸収端より少し大きなエネルギーのX線が効率良く影を作るので、同じコントラストを得るための被ばく量を軽減できる。しかしながら、現状のX線発生装置では、連続X線といって、エネルギーの分布が連続的なX線を照射している。単色のX線を生成するには、従来と同じようなしくみで発生させた連続X線を第二ターゲットに照射し、第二ターゲットで発生する特性X線を利用する。特性X線のエネルギーは第二ターゲットの原子番号に依存し、最適のエネルギーの特性X線を発生するのは原子番号58番のセリウムである。出願した3件の特許は、いずれもも第一・第二ターゲットを用いて単色・準単色X線を生成する装置である。それぞれ、X線ターゲットの構造を工夫することで、効率良く単色性の良いX線を発生できるようになっている。
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Research Products
(5 results)