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2007 Fiscal Year Annual Research Report

特性遠赤外線照射時におけるATF3の役割の解析

Research Project

Project/Area Number 19500390
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

山下 菊治  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30182497)

Keywords遠赤外線 / 癌細胞 / A431 / HSC3 / Sa3 / ATF3
Research Abstract

本年度の研究では、遠赤外線の癌細胞に対する増殖抑制効果の原因遺伝子と予想されるATF3遺伝子の過剰発現細胞を作成し、その細胞の特性を解析した。
1.外陰部癌A431、舌癌HSC3、歯肉癌Sa3細胞にATF3遺伝子のプラスミドを導入して、過剰発現細胞を作成した。
2.各ATF3遺伝子導入細胞の増殖が、遠赤外線の照射と同様に抑制されることが明らかになった。
3.各ATF3遺伝子導入細胞は、遠赤外線の照射と同様に、A431を除き、HSC3及びSa3細胞だけが 膨潤変化を示す事が明らかになった。
以上の結果から、遠赤外線の癌細胞に対する増殖抑制効果の原因遺伝子と予想されるATF3遺伝子の過剰発現細胞は、遠赤外線照射と同様の形質変化を示すことが明らかになった。この研究の意義は、特定波長の遠赤外線が放射される遠赤外線CO_2インキュベータを用いることにより、特性遠赤外線の癌細胞に対する効果だけを純粋に科学的に解明することが可能になり、その結果遠赤外線の効果がATF3遺伝子の発現により引き起こされる事を証明したことにある。この装置を用いた研究は世界に例はなく独創的で、より正確な成果を導き出すことができる。従来からの遠赤外線分野では表現形に現れる効果のみについて議論が行われてきたが、本研究成果を利用すれば、科学的根拠に裏付けられたエビデンスに基づいた議論と開発を行うことができる。現在、人体に対する遠赤外線ビジネスは温熱ヒーターと健康グッズ関連が主であるが、効果についての具体的な科学的裏付けがされていないものがほとんどである。今後、本研究で証明される科学的根拠に基づく事により、健康グッズのみならず、医療分野、特に代替医療分野において遠赤外線関連事業の大幅な躍進が期待され、大きな産業創出に繋がる可能性がある。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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