2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500397
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
峰島 三千男 Tokyo Women's Medical University, 医学部, 教授 (50166097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎山 亮一 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30408471)
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Keywords | 生物・生体工学 / 医療・福祉 / 化学工学 / 臨床工学 / 在宅透析 / 内部濾過 / モニタリング / 透析装置 |
Research Abstract |
本研究では、モニタリング技術(ダイアライザ前後の血液/透析液圧と透析液排液中溶質濃度の連続測定)とkinetic modelingにもとづく自動制御機構を透析装置に組み入れることにより、個々の患者に対する至適透析を在宅で施行可能とする、在宅ナビゲーション透析システムの開発を目的としている。本年度は以下の2項目について検討した。 1)in vitro実験:マーカー溶質を添加した試験液(水溶液、牛血漿、牛血)に対しHD実験を施行した。透析液排液中には種々の溶質成分が存在するため、溶質濃度の経時変化をマーカーごとに既存生化学検査法にもっとも相関の高い波長成分の吸光度特性を模索した。これは、患者に侵襲のない透析液排液中溶質濃度の連続モニタリングを確立することにより、治療効率を定量的・連続的に評価するシステムを確立するためである。このもっとも相関の高い波長成分は、使用した試験液ごとに若干の相違がみられた。このことは臨床応用時に、患者ごとに最適波長を求める必要性を示唆している。また本実験中、ダイアライザ血液ならびに透析液側入口圧、出口圧の連続測定を行い、ダイアライザの透水性を表す限外濾過率UFRPならびに内部濾過流量QIFの経時変化を調べた。いずれも、経時減少する傾向がみられ、蛋白を含む牛血漿系、牛血液で顕著な結果が得られた。 2)モデル計算:1)で得られた圧ならびに溶質濃度データを用い、血液、透析液流れ方向の運動量、質量の変化を表す理論モデルを構築し、実験データにcurve-fittingさせることにより、総括物質移動係数ならびにUFRPを求めた。
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