2007 Fiscal Year Annual Research Report
標的造影治療複合剤による磁気共嗚細胞分子イメージングの開発および疾患治療への適用
Project/Area Number |
19500401
|
Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
青木 伊知男 National Institute of Radiological Sciences, 分子イメージング研究センター, チームリーダー (10319519)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 教授 (80163541)
菅野 巖 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, センター長 (10360356)
|
Keywords | 高磁場MRI / ナノ粒子 / リポソーム / 腫瘍 / 化学療法 / 温度感受性ポリマー |
Research Abstract |
磁気共鳴細胞分子イメージングを達成する、(1)Ca^<2+>チャネルを通過するマンガン造影剤を使用し、脳虚血後に生じるグリア細胞の増殖であるグリオーシスのin vivo検出、およびグリオーシスの抑制あるいは促進による治療効果の経時的観察、(2)DDS技術による腫瘍集積性を生かしたフラーレン・マンガン造影剤を使用した微小腫瘍の検出、および超音波/光治療の効果判定と経時的追跡、(3)光イメージングにおいて良好な周波数分解能を持つカンタムドット(QD)を使用した光・MRIのハイブリッド造影剤の開発とmicro PETを使用したトリプル・ハイブリッド造影剤への拡張、の3項目を達成する事を目的に、本年度は、(1)脳虚血後に生じるグリア細胞の増殖であるグリオーシスのin vivo検出の最適化とメカニズムの検討、(2)フラーレン・マンガン造影剤によるin vivoモデルによる腫瘍集積効果の最適化、(3)QDとMRIのハイブリッド造影剤の精製および造影効果の検討を行った。(1)に関しては、栓子や梗塞時間の最適化によりモデルを安定化させ、グリオーシスモデルについてMRIと各種免疫組織学染色による詳細な比較、T1計算画像法による定量的画像評価を行い報告した。(2)については、フラーレンの腫瘍集積性を高め、マンガンのキレート結合力を検討し、超音波照射による細胞障害性を検討した。(3)に関しては、QDにMRI造影剤の結合について安定性の高い構造を決定し、in vitroにて腫瘍細胞に対してQDの結合能を評価し報告した。以上から、提示した研究計画について、本年度は予定通り遂行された。
|