2008 Fiscal Year Annual Research Report
標的造影治療複合剤による磁気共鳴細胞分子イメージングの開発および疾患治療への適用
Project/Area Number |
19500401
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
青木 伊知男 National Institute of Radiological Sciences, 分子イメージング研究センター, チームリーダー (10319519)
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Keywords | 高磁場MRI / ナノ粒子 / リポソーム / 腫瘍 / 化学療法 / 温度感受性ポリマー |
Research Abstract |
本研究目標である磁気共鳴細胞分子イメージングを達成する、(1)Ca^<2+>チャネルを通過するマンガン造影剤を使用し、脳虚血後に生じるグリア細胞の増殖であるグリオーシスのin vivo検出、およびグリオーシスの抑制あるいは促進による治療効果の経時的観察、(2)DDS技術による腫瘍集積性を生かしたフラーレン・マンガン造影剤を使用した微小腫瘍の検出、および超音波/光治療の効果判定と経時的追跡、(3)光イメージングにおいて良好な周波数分解能を持つカンタムドット(QD)を使用した光・MRIのハイブリッド造影剤の開発とmicro PETを使用したトリプル・ハイブリッド造影剤への拡張、の3項目を達成する事を目的に、最終年度は、(1)脳虚血後に生じるグリア細胞の増殖であるグリオーシスのin vivo検出に成功、虚血周辺にリング状の高い信号領域を検出しか、(2)フラーレン・マンガン造影剤によるin vivoモデルによる腫瘍集積を可視化する事に成功した。併せて拡散強調画像法による治療効果の評価にも成功した、(3)QDとMRIのハイブリッド造影剤の合成に成功し、大腸癌細胞表面に集積することが確認された。(1)に関しては、栓子や梗塞時間の最適化によりモデルを安定化させることに成功、MRIと各種免疫組織学染色による詳細な比較を行い報告した。(2)については、フラーレンの腫瘍集積性を高め、可視化に成功した。また超音波照射による細胞障害性を可視化した。(3)に関しては、in vitroにて腫瘍細胞に対してQDの結合能を評価し報告した。micro PETへの適用に関しては、半減期の関係からSPECT核種(^<99>Tc)に変更し、グルタチオンを介してリポソーム内への封入する実験に成功した。
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[Journal Article] Multimodal silica-shelled quantum dots : direct intracellular delivery, photosensitization, toxic, and microcir culation effects2008
Author(s)
Bakalova R, Zhelev Z, Aoki I, Masamoto K, Mileva M, Obata T, Higuchi M, Gadjeva V, Kanno I.
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Journal Title
Bioconjugate Chemistry 19(6)
Pages: 1135-1142
Peer Reviewed
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