2007 Fiscal Year Annual Research Report
人工ニッチによる幹細胞の未分化維持/分化誘導の同時制御
Project/Area Number |
19500406
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
立花 亮 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 准教授 (80305614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 利住 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20315972)
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Keywords | chitin binding domain / cellulose binding domain / FGF2 / BMP2 / バイオマテリアル |
Research Abstract |
(融合蛋白質の作製)chitin binding domain(ChiBD)/cellulose binding domain(cellBD)とfibroblast growth factor-2(FGF-2)/bone morphogenetic protein-2(BMP-2)の融合蛋白質発現プラスミドを作製し、大腸菌にトランスフォーメーションした。常法により、大腸菌で発現し、細胞破砕液上清より精製し、ChiBD-FGF2,CellBD-FGF2,ChiBD-BMP2,CellBD-BMP2を得た。 (キチンおよびセルロースバイオマテリアルへの結合性)すでに報告した方法によって、キチン/セルロースバイオマテリアルを作製した。上記のChiBD,CellBDをもつ融合蛋白質のバイオマテリアルへの結合性を見たところ、特異性を持って結合することを確認した。 (キチン/セルロースパターニングバイオマテリアルへのローカルデリバリー)パターニングしたバイオマテリアルへ任意の量比で混合したChiBD-BMP2,CellBD-BMP2を加えたところ、パターンに沿ってローカルデリバリーされる量比を変化できることがわかった。 (ChiBD-FGF2を結合したキチンバイオマテリアル上での細胞挙動)ChiBD-FGF2を結合したキチンバイオマテリアル上での細胞挙動を見た。キチン領域では細胞が伸展/増殖したが、それ以外の領域ではできなかった。また、細胞はキチン領域に沿って、遊走した。遊走は平面ばかりでなく、平面培養から立体的に成形したスポンジへも観察された。
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Research Products
(4 results)