2008 Fiscal Year Annual Research Report
オープンMRIと超音波画像を統合した画像誘導による低侵襲肝癌治療の開発と臨床応用
Project/Area Number |
19500422
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 秀彰 Kyushu University, 医学研究院, 共同研究員 (20253528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 誠 九州大学, 医学研究院, 教授 (90198664)
田上 和夫 九州大学, 大学病院, 准教授 (40294920)
小西 晃造 九州大学, 医学研究院, 寄附講座教員 (90380641)
洪 在成 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 学術研究員 (70404043)
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Keywords | 低侵襲治療 / 画像誘導 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
H20年度は以下のテーマに沿って研究を推進し、成果が得られた。 (1)MRIナビゲーションシステムの開発(穿刺針とMR画像とのレジストレーション)及びMRIと超音波画像の統合 19年度に行った、MRIと超音波画像を統合したナビグーションシステム開発についての補完を行った。特に、MR画像を表示する際のタイムラグや、画像統合の際の位置計算に要する時間も臨床上問題ない程度に短縮できた。 (2)MRIによる、RF/PEIT治療後の効果判定プロトコールの確立 19年度に確立した、RF/PEIT治療直後にMRIを撮像し、治療直後に治療効果判定を行うというプロトコールに関して、実地臨床に応用しても特に問題は見られず、順調に症例を積み重ねている。 (3)動物実験と臨床応用での有用性検証 肝癌患者への臨床応用は、臨床研究として九州大学の倫理委員会での承認を得た。その上で適応について充分検討し患者さんとのインフォームドコンセントも確認した上で九大病院第三内科・第二外科の医師が中心となって行っている。臨床応用のステップは以下のように行われた。 a)通常の超音波ガイド下の治療をOpen MRI治療室で行い、治療機器、モニター類の動作を確認するという作業は問題なくクリアされた。 b)通常の超音波カマド下の治療を行い、治療効果の判定についてのみMRIにて行う、という作業も問題なくクリアされた。即ち、治療開始直前にMRを撮像し超音波ガイド下の治療直後にもMRを撮像して治療評価を行った。従来から行っているCTによる効果確認も通常通り行った。 c)通常の超音波ガイド下の治療を行う際に、超音波画像に加えてMRによるナビゲーション画像を提示して穿刺の際の参考とする。MR撮像に関してはステップb)と同様に行う。上記ステッフも現時点では特に問題なく行われている。特に合併症も認めていない。
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