2007 Fiscal Year Annual Research Report
子音生成時の電気的パラトグラムによる構音・摂食・嚥下障害への構音訓練の臨床的検討
Project/Area Number |
19500435
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 具文 Tohoku University, 病院, 助教 (40323034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 秀美 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (50005104)
今泉 敏 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (80122018)
爲川 雄二 東北大学, 教育情報学研究部, 助教 (30351969)
森川 秀広 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (60302155)
香取 幸夫 東北大学, 病院, 講師 (20261620)
畑中 啓作 岡山理科大学, 理学部, 教授 (70351880)
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Keywords | 電気的パラトグラフ / 構音 / 摂食 / 嚥下 / 構音訓練 / 日本語子音 / VF, VE / MRI |
Research Abstract |
本研究は,視聴覚が正常な成人有歯顎者を基準に,構音・摂食・嚥下障害をもつ舌切除者や脳中枢に障害を持つ中途障害者に対して,有意味単語などの日本語子音を用いた電気的な方法も含めたパラとグラム応用による構音訓練の有効性,およびそのための小型訓練機器など電気的パラトグラフ装置の問題点などを調査し,新たな構音・摂食・嚥下障害改善のための新たな訓練システムの構築を目指すことである. 平成20年度は,成人有歯顎者・5名を対象に基準となる,以下の基礎資料を得た. 1)従来からあるリオン社製電気的パラトグラフと薄いオーダーメイドの人工口蓋板を用いて,(1)日本語子音/た/,/き/,/か/,/さ/,/しゃ/,/ひゃ/の6子音を含む訓練用有意味単語の作成,(2)訓練のための目標パタンとして用いる,それぞれ各子音の特徴を踏まえた標準的パタンのデータベース化など,を行った. 2)構音と摂食・嚥下に関わる各種構音・嚥下器官の関連性について3次元MRI法を用いて,6各子音の生成メカニズムに着目して調査した.その結果,軟口蓋部の動きを含む中咽頭部の形態に特徴的な2通りのパタンが観察された. 3)嚥下動態に関するVF(嚥下造影)やVE(ビデオ内視鏡検査)に関する調査から,中咽頭部の形態が喉頭反射による影響によって上下的な長さを変化させる様相が認められた. 4)新たな訓練機器の開発の基礎資料をえるため,英国で使用されているWin型EPGの附属品であるポータブルタイプの訓練機器を購入した,そしてそのための人工口蓋板も作製し,その有効性や問題点の検討を行った.その結果,口蓋板の厚みや長さ,および電極の配置などに改善の余地が認められた.
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Research Products
(5 results)