2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500438
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
千田 浩一 Tohoku University, 医学部, 准教授 (20323123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
洞口 正之 東北大学, 名誉教授 (20172075)
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Keywords | リハビリテーション / 医療 / 福祉 / 循環器 / 高血圧 / MRI |
Research Abstract |
心臓MRIは非侵襲的かつ簡便な心疾患診断法である。一方、運動負荷時において、心機能や心筋エネルギー代謝状態の測定を行う事は大変重要である。既存の運動負荷装置は鉄などの磁性体でつくられているため、MRI検査室の高磁場内に持ち込むことは禁忌である。そこで当研究では、運動負荷時のMRI検査を行うため、臨床用のMRI検査室内で実用可能な運動負荷装置を開発し、非侵襲的かつ高精度な心機能検査法を確立することを目指した。 1.運動負荷強度を検討するため、健常人においてハンドグリップ負荷時によるMRIを行った。その結果、ハンドグリップ負荷により心拍数および血圧は上昇するが、負荷強度としては十分ではなく、動的(ダイナミック)負荷の必要性が確認できた。なおこの研究成果は、現在英文学術誌に投稿中である。 2.アデノシン負荷MRIについて分析し、その有用性と問題点を明らかにし、動的(ダイナミック)運動負荷装置と比較するうえで有用な情報を提供できた。この成果は、研究協力者の永坂竜男氏が、北米放射線学会(RSNA)で報告した。(T. Nagasaka, K. Chida., et. al. Usefulness of Stress Perfusion MRI with Continuous Adenosine Injection in Patients with Cardiac Diseases. Radiological Society of North America 2007) 3.MRI検査室用ダイナミック運動負荷装置を試作した。可能な限り磁性体を用いず作製した。MRI検査寝台への運動負荷装置の固定はうまく行えた。しかし、止むを得ず使用した少量の磁性体部品によって、MRI画象ノイズ等の不具合が生じた。来年度は更なる改良を目指す。
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Research Products
(1 results)