2008 Fiscal Year Annual Research Report
摂食のタイミングが、伸張刺激による筋萎縮抑制効果を高めるか?
Project/Area Number |
19500441
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Research Institution | Aichi Medical College for Physical and Occupational Therapy |
Principal Investigator |
宮津 真寿美 Aichi Medical College for Physical and Occupational Therapy, 理学療法学専攻, 講師 (50335056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 昇 岐阜女子大学, 家政学科, 教授 (10156317)
村上 太郎 中京女子大学, 健康科学科, 教授 (10252305)
河上 敬介 名古屋大学, 医学部, 准教授 (60195047)
笹井 宣昌 姫路獨協大学, 医療保健学, 講師 (20454762)
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Keywords | 栄養学 / リハビリテーション / 医療・福祉 / 筋萎縮抑制 / 伸張刺激 |
Research Abstract |
除神経筋に、1日15分の伸張刺激を与えると、筋萎縮は抑制される(Agata N, 2009)。本研究は、その伸張刺激による筋萎縮抑制効果を高める食事条件とそのメカニズムを明らかにすることを目的とした。平成19年度は、Wistar系ラットを対象に、1日の食餌量の90%量に食餌を制限し、食餌回数を1日2回に分け、そのうち1回目の食餌時間を、徒手を用いた伸張刺激の直後と4時間後の2群に設定した。2回目の食餌時間は、両群とも伸張刺激の12時間後の同じ時間にした。その結果、伸張刺激による筋萎縮抑制効果は、伸張刺激4時間後に摂食するより、伸張刺激直後に摂食した方が高いことを明らかにした。しかし、食餌量を制限しているため、体重が少なくなることが課題であった。 そこで、20年度は、19年度の問題点や、運動トレーニングのときは、運動直後より直前の摂食が効果的であることなどを踏まえて、伸張刺激による筋萎縮抑制効果において、さらに効果的な摂食条件やタイミングを検討した。 食餌は、1日2回1時間、量の制限を設けないでラットに摂食させることにした。支配神経を切除後、伸張刺激を2週間行い、その期間中、1回目の食餌を、伸張刺激の直前に行う直前群、直後に行う直後群、4時間後に行う4時間後群、伸張刺激を加えない除神経群に振り分けた。2回目の食餌は、すべての群において伸張刺激の12時間後に与えた。伸張刺激は、小動物用足関節トルクマシンを用いて、すでに筋萎縮抑制効果があることが分かっている足関節背屈トルク0m・Nと6m・Nを繰り返す周期的伸張刺激を1日15分間加えた。その結果、群内のばらつきが大きく、すべての群間において有意な筋萎縮抑制効果は見られず、また、摂食量や体重が少なかった。食事時間の管理だけでなく、麻酔方法や、食事環境整備、睡眠時間の設定を厳密に行う必要があることがわかった。
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Research Products
(6 results)