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2007 Fiscal Year Annual Research Report

統合失調症を有する人のセルフスティグマの実態及びその関連要因の分析

Research Project

Project/Area Number 19500448
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

田中 悟郎  Nagasaki University, 大学院・医鹸学総合研究科, 准教授 (00253691)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 保之  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50108304)
稲富 宏之  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10295107)
Keywords統合失調症 / セルフスティグマ
Research Abstract

セルフスティグマの克服には、当事者の社会的自立を促す面や当事者のエンパワメントの面で有効であるピアサポート・セルフヘルプの体験が重要だと考えられている。そこでわれわれは、SA(Schizophrenics Anonymous)ミーティングを参考にセルフヘルプグループ育成への支援を試みている。参加メンバーは自分の気持ちや考え、自分の持っている情報などを仲間とわかちあって、この時代を生き抜いていくための知恵を生み出している。基本ほ「自分の体験を語ること」と「仲間の体験を聴くこと」である。ミーティングにおいて、自分の不安や様々な体験・気持ちなどを言語化・外在化して、かつ他のメンバーがそれをしっかりと受け止めることによって、メンバーが感じている問題の意味が変わっていき、問題に対して新しい幅広いものの見方が獲得されやすい。つまり、メンバーの中で問題は問題として存在し続けているのであるが、問題をどう認識し、どう意味付けをしなおしていくかという作業を仲間とともに行うことよって、問題を抱えやすくなり、不安も解消されていくことが観察されている。SAの中ではメンバー達は同様の経験を持っており、そのため、自分の悩みや不安を語る上で、批判あるいは拒絶される心配がなく自分をありのままに受け入れてくれるという安心感がある。つまり、ルールが明確で構造化されたミーティングの場であるSAは、メンバーたちが安心して語れる場として機能している。そのような環境でありのままの自分を受け入れてもらうということが、メンバーがありのままの自分自身を受け入れていくことへとつながっていく。さらに、仲間から支えられながら弱い部分も含めたありのままの自分を自分自身が受け入れられるようになることによって初めて、生きづらさやセルフスティグマが軽減していくと考えられる。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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