2007 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムwavelet周波数解析を用いた多関節運動連鎖筋機能向上訓練
Project/Area Number |
19500467
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
加藤 浩 Kibi International University, 保健科学部, 准教授 (90368712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
満倉 靖恵 東京農工大学, 大学院・共生技術研究院, 准教授 (60314845)
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Keywords | wavelet周波数解析 / 多関節運動連鎖 / 変形性股関係症 / 表面筋電図 / 筋力 |
Research Abstract |
本研究は,従来のレッグプレス等で代表される多関節運動機器に回旋運動要素とEMG評価機能を付加したトレーニングシステムを構築し,変形性股関節症患者を対象にトレーニング中の筋の質的筋活動状態をリアルタイムでクライエシトヘフィードバックさせ,そのトレーニング効果について検討することを目的としている.平成19年度の研究課題は以下の3点であった. 1.課題1:wavelet周波数解析の高速処理技術によるリアルタイム処理に関する研究 現在,市販ソフトを使用し,サンプリング1kHz,10秒間のEMGデータをデスクトップPC(CPU:Pentium4,2.8MHz)で処理させると約20秒間の解析時間を要していたが,本研究では共同研究者のリアルタイム処理に関する研究の結果,システム的には若干,不安定要素(バグ)は残したが,技術的にはほぼリアルタイム処理を実現し,当該研究の遂行に耐えうる十分な研究成果が得られた. 2.課題2:wavelet周波数解析で使用するmother関数の臨床的意義に関する研究 複数のmother関数を用いた,健常者を対象とした基礎データ解析を実施した.その結果,最も筋電図の周波数パワーを反映し,かつ臨床所見とマッチングした関数はガボール関数であった.これにより次年度の臨床試験で使用する関数が決定した. 3.課題3:回旋運動を付加した多関節運動連鎖機器の試作 市販の多関節運動機器(レッグプレス)をベースに試作を行った.足底板の上に新たにアルミ製の足乗せ部をつくった.そして,この足乗せ部が足底板の上を水平移動及び回転運動が行えるようにした.水平移動の最大抵抗は100N,水平方向への初動期負荷は30Nと設定した.これにより総重量約40kgの試作器が予定通り完成した.以上の結果を踏まえ,次年度は実際に臨床データの計測を行う予定である
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