2008 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムwavelet周波数解析を用いた多関節運動連鎖系筋機能向上訓練
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19500467
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
加藤 浩 Kyushu University of Nursing and Social Welfare, 看護福祉学部, 教授 (90368712)
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Keywords | wavelet周波数解析 / 多関節運動連鎖 / 変形性股関節症 / 表面筋電図 / 筋力 |
Research Abstract |
本研究は,従来のレッグプレス等で代表される多関節運動機器に回旋運動要素とEMG評価機能を付加したトレーニングシステムを構築し,変形性股関節症患者を対象にトレーニング中の筋の質的筋活動状態をリアルタイムでクライエントヘフィードバックさせ,そのトレーニング効果について検討することを目的としている.平成20年度の研究課題は以下の3点であった. 課題1:回旋運動を付加した多関節運動連鎖機器の試作機の調整 これまでの研究において多関節運動機器(レッグプレス)をベースに試作機をつくった.しかし,抵抗負荷の調整,及び,脚伸展の可動域の調整に時間を要した.具体的には脚伸展の油圧が高すぎて高負荷過ぎた.また,抵抗バネ(開時100N,閉時30N)の負荷が高すぎて繰り返しの運動が困難であった.さらにスタートポジションの股関節の屈曲角度が大きすぎて臨床で使用するには問題があった.この負荷と可動域の調整の遅れにより予定していたデータ計測まで至らなかった. 課題2:トレーニング機器の特許出願 完成後のトレーニング機器においては,本年度の研究費(間接経費)により特許出願まで進めた.特願2009-092646:歩行能力の改善を目的とした筋力トレーニング機器. 課題3:パイロットデータの計測及び臨床データの計測 次年度は学内での学生を被検者とした予備実験と実際に臨床データ(川嶌整形外科病院)の計測を行いその研究成果について論文執筆を行う予定である.
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