2007 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害学生支援情報ネットワークシステム構築のための基礎的調査研究
Project/Area Number |
19500470
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
岡本 明 Tsukuba University of Technology, 保健科学部, 教授 (10341752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 潤一 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (90436288)
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
宮城 愛美 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (60447258)
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Keywords | 視覚障害学生 / 障害学生支援ネットワーク / 障害学生支援コーディネータ / 実態調査 / 事例研究 |
Research Abstract |
研究初年度である本年度は,基礎データ収集のフェーズとして,主として以下の活動を行なった. 1.詳細事例調査研究 1)各大学訪問による支援状況,問題点,ニーズの把握:全国の視覚障害のある学生を受け入れている大学のうち,27大学を訪問し,支援担当の教職員と面談の上,事例調査を行なった.これまでアンケートなどによる実態調査はいくつかあるが,実際に多くの大学を訪問して現場の状況を調査した例はほとんどなく,生の声を反映した貴重な事例データが収集できた.その結果,学内の理解を得ることや,予算の獲得に大きな困難があることが明らかになった.また,支援者同士の情報交換の場がほとんどないことが改めて確認できた. 2)各大学の支援担当者からの情報収集のための情報交換会開催:各大学の支援担当者に集まってもらい,各大学の状況を紹介しあいながら問題点を討議してもらうワークショップを開催した.13大学・機関から31名の参加者があり,個々の大学の問題点を,他の大学と比較して整理し,新たな解決方法を探索することができた.また,今後の人的ネットワークの重要性を浮き彫りにすることができた. 3)情報収集のためのネットワーク構築:上記のニーズを踏まえ,支援者同士の情報交換の場として,「視覚障害学生支援ネットワークメーリングリスト(VISS-Net)」を立ち上げ,本年度は41大学等,66名の参加を得ている.メンバー同士のやり取りのなかから,支援における日常の課題が抽出でき,また,お互いの情報交換による問題解決の事例が収集できている. 2.視覚障害補償機器類(機器,ソフト,システム)の評価・比較研究 1)評価・比較:本年度は国内で入手可能な拡大読書機を7機種(携帯型)揃え,まず機能,性能の比較を行なっている. 2)データ管理のためのシステム構築:ハードディスク装置を購入し,まずハードウェアシステムを構築し,ソフトウェアの検討を行なっている.
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